消防合同火災避難訓練を行いました

六甲園は防火防災活動に力を入れています。
今回は西宮北消防署山口分署さんと合同で行った火災避難訓練の様子をお届けします。

想定は夜間、深夜利用者の方々が寝静まった寮内で火災が発生します。

 

火の手が上がりました。ダミーのスモークですが強い恐怖を感じます。

 

視界が煙で覆われていきます。段々何も見えなくなってくる。想定している夜間であれば尚更でしょう。
一方で非常ベルがけたたましく鳴ります。冷静でいられるはずがありません。だから訓練が大事なんですね。とにかく慣れるしかない。

 

利用者さんも出来るだけ自力で避難できるよう毎月訓練を行っています。
口に手を当てて煙を吸わない様に。

非常ベルが鳴ると、どこから火災が発生しているか表示板に表示されるようになっています。

 

現場へ急行、初期消火を行うも失敗(というシナリオ)。天井まで火の手が上がると消火器では消せない事が多いそうです。

 

119通報の後、避難誘導を行います。
脅えて押入れに隠れている利用者がいるかもしれない、押入れの中まで確認。
戸を閉めて回り、空気の流れを遮断して安全な区画を作ります。

 

全居室からバルコニーに出られるようになっています。他にもスプリンクラー、自動119通報装置、非常照明等、命を守る為の設備をこれでもかと揃えていますが過信は出来ません。
又、障害者支援施設は消防法においても非常に厳しい義務が課せられています。
災害弱者と呼ばれる方達が夜間も生活する施設です、どれだけやってもやり過ぎという事はありません。

 

逃げ遅れ者がいないか点呼確認、どうやら1名逃げ遅れている様です。

 

駆けつけた消防の方に出火場所と逃げ遅れ者の情報を伝えます。

 

本物の消防車も来園。
消防の方からは「この訓練の間に他の場所で火事が起こったら、訓練を中止して緊急出動しますから」と念を押されました。
1分1秒も気を抜けない、大変なお仕事です。

 

消火活動開始、ホースをどんどん伸ばします。

 

建物内に入り、無線で連絡を取り合います。

 

視界の悪い中消火活動が行われます。

 

逃げ遅れ者も無事救出されました。

 

最後に消火器の使いかたを教えて頂きました。
知っていると簡単な動作なのですが、知らなければ迷いますし、知っていてもパニックになると体が動きません。
消火器ごと火の中に放り込む人もいるそうです。

大きなトラブル無くスムーズに訓練は終わりました。
利用者の方々の安全を守る為、今後も継続していきたい活動です。

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